音楽鑑賞ということ
今やスマホの普及で外出などで手軽に音楽を聴くことが出来る。
これは音楽文化をより幅広く意味のあるものとして現代に定着させるには
とても良いことだ。気軽に聴く音楽、それがあってもいい。
ただ、気軽に聴くとき、真剣に聴くとき、この姿勢や志は分けたほうがいい。
私もスマホには沢山の曲を入れていて、外出中は散歩などで音楽をよく聴いているが、
それと、自分のオーディオで再生する音楽とは、全くの別物だ。
私はオーディオで音楽を聴くのは好きだ。ただ、オーディオで音楽を聴いている時間は
あまり長いほうではない。連続して聴いても1時間半ぐらいなものである。
というのも、自分のオーディオで音楽を聴く場合、集中力を出しきるように聴くので、
長時間は集中力がもたない。自分でも反省するが、集中力も最初の30分が勝負か?
ただ、ボーと聴くのと、集中して聴くのとでは、全然別次元。
気軽に聴いてもいいが、演奏家の魂の衝撃に触れて感動するなら、
音楽に対して真摯に真剣に向き合い、自分の内面に響き渡るように聴くべきである。
それが真、オーディオ愛好家としての志であり、この志を持つならば、
オーディオが表現する音楽の感動は一生の財産になる。
私はこれを実感するからこそ、30年以上も続いているのである。
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