忠実再現領域での考察
オーディオの一つの再生に対する姿勢・理論として、
忠実再現という理論がある。
私は基本、忠実再生・再現派です。
しかし、忠実となるからには、対象となるファクターが
客観的に認識出来てのことです。
対象となるファクターの真実・現実が把握出来て認識出来てこそ、
それが前提として忠実という理論が成り立つわけです。
そのような説明を前もってしておいても、
私は忠実再現・再生派です。
忠実再現・再生は私の確固たる理論であり姿勢ですね。
そして、それは、ポリシーだと考えることが出来るわけです。
しかし、メディアに記録されているもは、
リスナーが、オーディオ愛好家がわかるわけがありません。
これは、ある種としての、仮説としての、忠実ということなのですね。
仮説前提での忠実再現という理論です。
忠実ということは、客観的であり、それであるならば、
仮説での忠実とは理論的に成り立たないわけですが、
オーディオとは客観的な真実を普遍性の面で追求する必要がある一方で、
音楽というものが抽象的な意味合いを含んだものですので、
仮説という抽象的な忠実性というものが成り立つわけで、
ここがサインスのエレクトロニックスの上になりたっている
オーディオのユニークな所ですね。
オーディオとはサインエスの客観的な面があると同時に、
音楽という抽象的なものを扱うので、抽象的な面があり、
抽象性と客観性が両立しているのが興味深く、
奥の深さを物語るものですね。
この相反する矛盾の間で揺れ動くのがオーディオの特質であり、
これがゆへに、オーディオならでの特殊性が生まれるわけですね。
私の言う忠実再現とは、この矛盾の相反する面での
忠実性の再現です。なので、30年以上での追求でも終わりがありませんし、
ですから、オーディオというものが、楽しいわけですね。
オーディオの楽しさとは、オーディオならではのユニークさ、
特質であるとか特徴や固有のものを理解するからこそ、
オーディオへの理解が深まり、同時に関心も深まるのです。
オーディオの楽しさは、オーディオそものを深く理解することからも
このオーディオという趣味を深めていくことが出来るのです。
0コメント